本日の晩酌はこちら。
セブンイレブンの牛ホルモン焼
価格:289円(税込)
販売者:エスフーズ株式会社
製造者:エスファクトリー株式会社
(2022年9月25日セブンイレブンで購入)
結論…
原材料的なコスパはいいが、味はいまひとつ
商品解説
まず、見た目がスタイリッシュ
シールがふちからはみ出る方が一般的ですが、この商品はふちからはみ出ないようにカットされています。
左が他の製品のシール部分、右が本品のシール部分です。
包装機にオプションパーツをつけることでこの包装ができます。
トレーもしっかりしてますね~。半透明じゃなくて、透けないトレーです。
このトレーだけで20円くらいするんじゃない?(あくまでも予想です)
原材料の話ですが、
ホルモンは原料の処理がとても難しいです。
なぜなら、腸の中にはうんこが入ってるから。
ホルモンが内蔵でいうところの腸ということは皆さんご存じかと思います。
うんこが詰まってる腸だから、異物が多いんですよ。
そのため、ホルモンをちゃんときれいに処理するには特別な技術が必要で、しっかりきれいに原料処理ができるメーカーは限られています。
ホルモンは脂が多く酸化しやすいこともあり、本品はローズマリー抽出物で酸化を防止しているのがうかがえます。そうすることで味の劣化を防いでるんですね。
ここで少し原価の話をします。
コンビニで出しているこういう商品(プライベートブランド)は、利益が全てメーカーに入るわけではありません。
本品税抜き価格268円
そのうちx0%ほどが販売しているコンビニの利益になります。それを差し引いた金額以下で商品を作らなければメーカーは利益を得られません。(具体的な数字は内緒です)
今回の主原料の牛ホルモンは一般的な食肉原料の中ではまぁまぁお高い原料です。(先に述べたように、原料処理ができるメーカーが限られることも要因です)
そしてホルモンは焼肉屋さんで人気のため、食品メーカーに回ってきづらいということも原料の価格をあげる要因にもなります。さらにアメリカ産のおいしいホルモンは需要が高いので値下がりもしづらい。
そんな原料を使用していて、先に述べたように包装資材にも工夫をしていて、他にも加水率※1や歩留まり※2、労務費販管費など諸々考慮しても、それでいてこのお値段ならかなりコスパいいですね。企業努力が伝わってきます。
※1 加水率:食肉加工品は原料肉に水を含ませることで、グラム当たりの原料単価を下げています。
つまり、加水率の高い食肉加工品の方が安価な商品となります。
※2 歩留まり:使用した原材料重量に対し、加工後の重量のこと。
ex.)100gの生肉を加熱したら70gになったとしたら歩留まり70%となります。
余談ですが、牛ホルモンにかかっているタレも自社製造なら安く済みますが、外注だと高くなります。本品がどうしているかはわかりませんが、もし外注のタレだったら、このお値段じゃ赤字なんじゃないかな。メーカー大丈夫??
原材料のことで少し熱く語りすぎましたね。
そうこうしているうちに牛ホルモンも熱くなっています。
ボリューム感があっていいですね~
容器に余白がないほどの牛ホルモンです。牛ホルモンを裏返すとしっかり脂ものってておいしそうですね。
では、実際に食べてみましょう。
う~~~~ん
甘い!!!!
これは好みによるとは思いますが、僕はちょっとう~~~~ん??って感じですね。
味がぼやけている感じがします。
きっとこの商品開発時になにかコンセプトやベンチマーク※3があったとは思うのですが、どういうジャンルを目指していたのか僕には伝わらなかったです。
※3 ベンチマーク:商品開発をする際に参考にする味/商品のこと。
味のコンセプトに近い名店の味をベンチマークにすることが多いです。
この商品の開発者には申し訳ないですが、
僕好みにアレンジするために、ここにニンニク、醤油、ごま油を適当に足して食べました。
そうすると味にメリハリが出てさらにおいしくなります。
臭みもなく、食感も悪くない。
このお値段でここまでやるのは本当に大変だと思います。
ただ、味にキレがない。
まとめ
原材料的なコスパはいいが、味はいまひとつ
味はいまひとつと評価しましたが、企業努力は感じられるお得な商品なので、
食べてみて損はないと思います。
コンビニ商品は回転が早いので、店頭に並んでるうちにぜひお手に取ってみてください。
ごちそうさまでした。
コメント